地球深部揮発性元素循環研究に関する日独共同大学院プログラム ロゴ画像

概要

プログラムの概要

 過去30年間、地球内部の研究は、超高圧発生技術と地震波トモグラフィ・MT法による内部観測技術を両輪として大きく発展してきました。最近では、専門細分化の段階を経て統合の段階へと入りつつあり、システム科学としての本来の地球科学の目的を高い次元で達成するために、広い分野の研究者が有機的に連携することが必要となっています。この過程で、多くの研究領域に共通して明らかになって来たことは、惑星地球を特徴づける「揮発性成分」(C, H, O, N, S, Cl, Fなどの元素とその化合物)が「鍵」となる役割を果たしているということです。そこで、揮発性元素の循環を共通項とすることで、地球科学の広い分野を効果的に連携させ、さらに惑星科学へとシームレスに接続することができます。
 東北大学 大学院理学研究科 地学専攻・地球物理学専攻は、これまで21世紀COE, グロ―バルCOE, 卓越した大学院拠点形成支援プログラムに全て採択され、また理学研究科として大学院GPプログラムにも2期連続して採択されてきました。その成果として、国内外の研究教育機関・官公庁・企業等に多くの博士人材を輩出しています。幅広い分野で先端的な研究が行われており、揮発性元素の循環を、地球規模の空間スケール、地球史の時間スケールで捉えるとともに、地球表層環境・生命と地球内部の共進化の視点からも、包括的な研究体制がとられています。
 一方、バイロイト大学バイエルン地球科学研究所(BGI)は世界屈指の地球深部研究教育拠点であり、地球・惑星内部物質という焦点を絞った研究対象に対し、多様な研究手法によって奥の深い研究を行っています。鉱物物理学や実験地球科学等において極めて高い研究レベルを誇り、日本の研究機関には無い、多くの技術的・理論的強みを持ち合わせています。
 本プログラムでは、上記のように幅広い研究対象をもつ地学専攻・地球物理学専攻と多様な研究手法によって奥の深い研究を行うバイロイト大学BGIが共同研究・教育体制を築くことにより、揮発性元素の循環を核とした「地球を丸ごと考える」大学院教育・研究を目指します。本プログラムは、東北大学の「スーパーグローバル大学創成支援事業」の要である「国際共同大学院 環境・地球科学プログラム」の中核として位置付けられています。

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「東北大学 国際共同大学院 環境・地球科学プログラム」

バイロイト大学 バイエルン地球科学研究所の紹介

 バイロイト大学(Universität Bayreuth)は、1975年に設置されたドイツの総合大学です。ドイツ連邦共和国バイエルン州バイロイト市に本部を置き、6つの学部と多数の附置研究所を有しています。
 バイエルン地球科学研究所(Bayerisches Geoinstitut, BGI)は、地球惑星物質の性質を室内実験および計算機により決定し、地球および惑星の構造・形成・進化を解明することを目的として、1986年に設立されました。米国カーネギー研究所・地球物理学研究施設と並んで、世界をリードする研究を行って来た世界有数の研究教育機関です。高分解能電子顕微鏡、メスバウワー等各種分光分析、レーザーアブレーション質量分析装置、多様な結晶構造解析装置群など、最先端の装置を備え、それを駆使する優れた研究者が多数在籍しています。また、スタッフ・学生とも極めて多国籍であり、参加者の国籍は10か国を超えています。

バイロイト大学
バイエルン地球科学研究所 (BGI)