当ページでは、JavaScriptを使用しております。
ご使用のブラウザのJavaScript機能を有効にして、ページを再読込してください。

海外派遣報告書(2017)

  1. 新谷 直己

    2017/6/4~6/24

    バイロイト大学バイエルン地球科学研究所(BGI)において,外熱式TZMガス圧装置を用いてメルト-磁鉄鉱の間の元素の分配実験を行った.ガスを圧媒体とする高温高圧実験は日本では行うことができないため,本装置を用いてガス圧実験を行うのは貴重な機会であった.実験に用いる試料の作成はRobert Arato氏にご指導いただき,実験手法はHans Keppler教授にご指導いただいた.実験後に回収した試料は,東北大学で解析を行う予定である.その解析結果を踏まえ,BGIに再訪して実験条件を拡大し,磁鉄鉱組成の温度やメルト組成への依存性を検討する.

  2. 松岡 萌

    2017/6/18~7/26

    東北大学の日独共同大学院プログラムに参画し、ドイツ・バイロイト大学を訪問し、母天体上で加熱脱水を経験した炭素質隕石の物質科学的特徴を解明することを目的として、Dan Frost教授研究室所属の宮島延吉博士の指導の下、隕石試料組織観察と組成分析を行った。母天体で加熱を受けた炭素質隕石の組織観察と化学組成分析の結果に基づき、加熱によって生じる結晶構造変化および元素分布変化に関する知見を得ると共に、考察を深めることができた。

  3. 大平 格

    2017/8/28~9/25

    バイロイト大学・川添貴章博士の指導の下、地球深部に存在する含水鉱物の構造・物性に関する実験を行った。またバイロイト大・東北大合同のPhD学生セミナーに参加し、バイロイト大教員と共著の研究成果について口頭発表するとともに、Tisiana Boffa Ballaran博士、Leonid Dubrvinsky博士らと議論を行った。

  4. Yuan Liang

    2017/8/28~10/17

    Conducting high pressure and high temperature experiments for Jointly supervised doctoral study at Bayerisches Geoinstitut, Germany: Experiments on the synthesis of high pressure hydrous phase epsilon FeOOH were tested using a multianvil press under the supervision of Prof. Frost. The starting materials were Fe2O3 and H2O.The sample with high H2O/Fe2O3 ratio was loaded into the Pt/Au capsule. After experiments, we recovered the samples to check whether epsilon FeOOH was synthesized by x-ray powdered diffraction. In our five experiments did so far, epsilon FeOOH was not observed. Leakage of water was popular at high pressure and high temperature conditions. In addition, ferrous iron was present due to the reduced surrounding conditions.

  5. 前田 郁也

    2017/8/28~10/13

    Bayerisches Geoinstitut所属の宮島延吉博士より、高圧実験回収試料の加工・分析手法についてご指導いただいた。高圧微細試料の加工には集束イオンビーム加工機を用い、その組織観察・組成分析にはエネルギー分散型X線分析器を付随した走査型透過電子顕微鏡を使用した。また、得られた結果や今後の研究の方針について、宮島博士や同研究所所属のM. Thielmann博士と議論を行った。Thielmann博士からは、コンピュータシミュレーションの結果に基づき、より理想的な条件で実験可能な高圧セルのデザインについて、ご教授いただいた。

  6. Huang Yongsheng

    2017/8/29~11/23

    I visited the Bayerisches Geoinstitut, University of Bayreuth from August to November. During this period of stay, I conducted the 25 experiments under the supervision of Profs. McCammon and Keppler. My research topic is that experimental constraints on the dihedral angle between olivine and multicomponent aqueous fluids in the upper mantle conditions.

  7. 藤田 和果奈

    2017/9/9~9/19

    日独共同大学院プログラム・DFG-IRTG共催ワークショップへ参加し、間隙流体の分離が起こる条件や、CT像の解析手法について議論を行った。また、Gregor Golabek准教授らと、10月からのバイロイト大学への長期滞在で行う数値モデリングの具体的な計画について話し合った。